脅迫、秘書。標的 一花
彼女を初めて見かけたのは、私が働くビルのエントランスだった。スラリと伸びる身長は一般男性よりも高く、そのくせ小顔で目鼻立ちがクッキリとしており、パーフェクトな美貌を惜しげもなく周りに見せつけていた。瞬く間に彼女の存在は知られるところとなり、某大会社の社長秘書だと分かるのにさほど時間はかからなかった。平凡なサラリーマンの私には縁のない女性だと思っていたが、或る偶然が私と彼女を繋いでくれた。たまたま通っていたジムが一緒で、彼女の方から話しかけてきたのだ。「どこかでお会いした事ありますよね?」と・・...